2011年7月25日月曜日

東シナ海調査2011

7月15日から25日に、長崎丸で東シナ海の韓国経済水域の調査を行なった。当初台風が心配されたが、東にそれてくれたので、1日揺れた日はあったが、ほぼ予定通りの内容が実施できた。大型クラゲはやはり今年は少なく、航海中ずっとXYJ君が目視観測を行ったが、通算で3匹しか確認できなかった。昨年、一昨年と捕獲できた場所でも一匹も見えなかった。一方でアオノリが広く分布しており、時には緑色の絨毯のように広がり、その中に浮遊ゴミが散らばっていた。このアオノリはしっかりと光合成もしているようだった。
ゴミ混じりの厚いアオノリの絨毯

今年は名大8名、九大6名、長崎大4名、富山大2名、韓国海洋研究院2名、韓国インハ大2名、華東師範大2名、中国海洋大1名、民間会社1名の合計28名と大人数だ。名大も初めての人が多く心配だったので、卒業生で調査会社K's Brainに就職したのMT君を派遣してもらったが、みんな忙しそうだった。私も採水やネット、他の観測などグループ間の調整や、借用してきた機器の運用など、正直今年は忙しかった。他の仕事も持ち込んだが、例年になく一切出来なかった。来年はいろいろと考えなければならなさそうだ。
今回の航海では名大のGCOEの中国ORT(On site Research Training)の一環で2名の学生が乗船した。彼らは海の研究者ではないが、作業を手伝い、他のグループのやっていることも熱心に勉強していった。
吉村船長(前面中央)は今年度で引退。長い間本当にお世話になりました。

時間を見つけて、長崎大時代に隠れ家だった懐かしい美肌の湯喜道庵へ。もっとゆっくりしたかったのだけど、30分の駆け足入湯。長崎大時代もよくやった。他にもお昼にやみつきジャワうどんを食べに、とくとくうどんにも行きました。また、船の片付けが終わって、みんなでこれも懐かしい時津のインド料理タージへ。何で長崎でカレーと思われるかもしれませんが、おいしいのです。